ナチュラル×トレンドの巧みな組合せで抜け感ある空間に
高橋 咲さん(ビームス プレス)
アパレルをはじめ、ライフスタイルやインテリア、カルチャーアイテムまで幅広く展開するビームスのプレスとして、日々アンテナを張り巡らしている高橋咲さん。現在の住まいは、入居して3年ほどになる都内マンションの2LDK。2019年に結婚して、夫婦二人暮らしです。
リビング全体は、高橋さんが「南フランスの田舎町っぽいイメージで」と語るように、無垢材のアイテムを配した温もりあふれる雰囲気になっています。ともすれば野暮ったさが生じてしまう〝田舎風〟が垢抜けて見えるのは、「ナチュラルさの中にトレンドを入れるのが好き」というコーディネートゆえ。ダイニングにはアンティークの椅子とスチールパイプを使ったデザイナーズチェアを組合せ、落ち着いたトーンのリビングには色柄やフォルムがアクセントになるテキスタイルをあしらって、という具合。
「ライフステージの変化とともに、住環境も変わるかもしれません。だから、ちょっとしたアイテムはブランドにこだわらず、そのときの気分に合うものを。その代わり、長く使い続けたいものは本物志向で揃えたいと思います」と高橋さん。この審美眼が心地よい空間づくりの秘訣のようです。
\ファッションプレスならではのセンスあふれるアイテム使いに注目を/
【Living】
可動式の間仕切りで二部屋にもなるリビングダイニング。普段は戸を開けてゆったり広々とした空間に。それぞれのご両親が泊まりにきたときなどは戸を閉めてゲストルームとして使用できる。
【FLOWER VASES】
個性豊かな花で、アレンジのテクニックいらず!
和風やアンティーク調、モダンデザインなど、色やフォルム、質感も異なる花器。「テイストがバラバラなので、それぞれに個性的な花を生けてみました」。高橋さん行きつけのフラワーショップは高円寺の「ロプノール」。
【SHELF】
ディスプレイと収納を兼ねたオープンシェルフ
「オール グッド フラワーズ」で購入したサボテン、オランピア・ル・タンのモノグラフなど、オブジェのように楽しめるアイテムを飾ったオープンシェルフ。下段にはリモートワーク中の参考になる書籍を置いて。
【DINING SET】
ナチュラルなアンティークとモダンデザインを組合せて
イギリスの老舗家具メーカー「アーコール」のアンティークチェア2脚と、バウハウス出身デザイナーのマルセル・ブロイヤーが手掛けたラタン×スチールパイプのアームチェア。テーブルは古材を使ったもの。
【LAMP SHADE】
理想のイメージに揃えて購入したラタン素材のシェード
南仏ローカルリゾートをイメージして、オンラインショップで見つけたラタンのランプシェードを。
【RUG & CUSHION】
空間にメリハリを出すデザインを効かせて
ビームスの展示で出合ったアーティスト・山瀬まゆみさんのラグ、「STUDIO THE BLUE BOY」のムスビクッションなど、遊び心あるアイテムをアクセントに。
【INCENSE】
お気に入りのお香でおうち時間をより心地よく
日中は「アスティエ・ド・ヴィラット」「アポテーケ」などから気分や季節に合うお香を焚いて。
【PALE COLOR】
アンティーク家具と相性のいいテーブルウェア
フランス発のショップ「so are we」のバスケットや「ファイヤーキング」のヴィンテージミルクガラスのマグは、ちょっとレトロさを感じさせるカラートーン。
【BOX FOR GADGET】
リモートワークの必須アイテムはひとまとめに
持ち運びしやすい「HAY」のボックスには、リモートワークに必須のガジェット類を収納。
【PROFILE】
◼︎高橋 咲さん(ビームス プレス)
2016年にビームスに入社。3年間の店舗勤務を経て現職に。Instagram(@sakichu_neezuma)ではファッションを中心に日々の暮らしを発信中。
撮影/佐藤顕子 取材/首藤奈穂 編集/陣内素実 再構成/Bravoworks,Inc.