「このまま定年まで同じように働き続けるのかな…」と不安に思う人も多い今、会社を辞めたり転職したり一歩踏み出すには少し勇気がいるもの。一方で、会社員をしながら副業として事業を始める〝週末起業〟をする人が増えています。やりたいことに挑戦する田中 萌さんから、自分らしい働き方の形を探ります!
【週末起業の例】増毛サロンで起業
教えてくれたのは…田中 萌さん(31歳・IT関連勤務)
平日はIT企業で勤務。週末限定で増毛サロンを経営。思い立ったら即行動派で、副業でライターやインフルエンサーマーケティング支援も。
「本業だけでは得られない〝やりがい〟を感じています」
お客様の感動が直に伝わり「心」が満たされる仕事に
BtoB企業でキャリアを積む中で、目の前の人が笑顔になる仕事をしたいと思ったことが週末起業を始めたきっかけです。初めはイメージコンサルタント養成スクールを受講し、パーソナルカラー診断のサロンを開始。ありがたいことに毎週末、朝から晩まで予約が埋まり忙しい日々を過ごしていましたが、若干物足りなさも感じていて…そんななか出合ったのが「増毛エクステ」の仕事でした。友人からマイナスをプラスに変えられるとてもやりがいのある仕事だと聞いた時は、自分がやりたいことはこれだ!と雷に打たれたような感覚でした。そこからの行動は早く、業界最大手の会社に転職。増毛エクステの技術を学んで退職した後、現在はIT企業に勤めながら自宅で週末限定のサロンを営んでいます。自分の施術でお客様が涙を流して喜ぶ姿を目の前で見られた時が何よりも嬉しい瞬間です。
今後は集客にも力を入れていきたいですが、ビジネス色が強くなって増毛サロンをやる本来の目的を見失いたくないので、現時点ではこの仕事を本業にすることは考えていません。会社員で安定した収入を得ながら、やりがいは別のところで得る。このバランスが、今の私らしいベストな働き方になっています。
\田中さんのお仕事の様子を覗き見!/
今後は髪の毛自体を増やす根本治療も展開していきたいので、日々勉強中です。
施術に必要なニードルとエクステ。1本の髪の毛に数本のエクステを結び付けていく作業は繊細な技術が求められます。
お客様はリピーターがメイン。一人ひとりの要望を正確に把握するために情報をカルテにまとめています。
●SCHEDULE(週末)
9:00 起床
9:00 掃除
10:30 お客様の過去の施術内容のおさらい
11:00 施術(内30分ほどランチタイム)
17:00 カルテ記入
18:00 夕食や入浴、自分時間
24:00 就寝
週末起業一問一答
①初期投資額
約10万円。サロン準備のため施術用の器具や椅子等の購入に使用
②始めた時期
2022年10月
③本業と副業の割合
本業90%、副業10%。
④副業に当てている時間
5時間/週。週末のお客様の施術時間が大半
撮影/イマイハルカ 取材/下田真里衣 編集/鈴木日向 撮影協力/Tools御茶ノ水店 再構成/Bravoworks,Inc.