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映画『ラストマイル』脚本家&監督&プロデューサーが明かす下積み時代「30歳の頃は明日が見えなかった」

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CLASSY.

ドラマ「アンナチュラル」「MIU404」など、絶妙なチームワークで話題作を生み出してきた3人。30代の頃に考えていたことから、お仕事で輝き続ける秘訣やCLASSY.世代のお悩み相談、3人が再び手を組んだ最新映画『ラストマイル』の魅力まで、たっぷりとお聞きしました。

明日が見えなくても、怒られても、不安でも…続けてきたから道が拓けた!

3人はどんな関係性でお仕事をしているの?お互いのリスペクトしているところは?CLASSY.世代の頃は何をしていた?仕事にまつわるさまざまなテーマでお話しいただきました。

30歳でやりたいことをできている人は少ない。まずは断らずやってみては?

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脚本家・野木亜紀子さん
脚本家。映画の脚色作品に『罪の声』『アイアムアヒーロー』『犬王』、ドラマのオリジナル作品に「アンナチュラル」「コタキ兄弟と四苦八苦」「MIU 404」「フェンス」など。「獣になれない私たち」で第37回向田邦子賞を受賞。

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監督・塚原あゆ子さん
ドラマ演出家・映画監督。映像制作会社TBSスパークルで話題作のドラマ演出を多く手がけ、ギャラクシー賞をはじめ受賞多数。近年の代表作は「最愛」「下剋上球児」など。「わたしの幸せな結婚」など映画監督としても活躍。

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プロデューサー・新井順子さん
ドラマ・映画プロデューサー。TBSスパークルで数々の賞を受賞した「最愛」をはじめ、塚原監督とも多くのヒット作を制作。近年の主なプロデュース作品に「MIU404」「着飾る恋には理由があって」「下剋上球児」など。

――みなさんはアラサーの頃、何をしていて、何を思っていましたか?

野木:私は派遣社員。シナリオコンクールに6年くらい応募し続けて、明日が見えない日々でした。派遣でいたのも脚本家になるため。ようやくフジテレビのヤングシナリオ大賞で大賞を取ったのが35歳でした。最多応募数の年だったみたい。
塚原:大変だったね!35歳まで続けたことが偉い。ドキュメンタリーのADをやっていたのはいつ?
野木:取材担当とか、APとADとDまでやったのが20代いっぱい。脚本家を目指すために辞めました。
塚原:30歳の時、私は監督を始めていたけれど、自分の企画でもなく、振られた仕事をやるという状態。30歳で自分のやりたいことをできている人って少ないんじゃないかな?むしろ、仕事を選ばない方がいい時期じゃない?
野木:そうだね。
塚原:選んでいると逆に疲れちゃう。自分に何が向いているかなんて、考えてもまだわからないから。
野木:とりあえずやってみるって感じだね。
塚原:そう、とりあえず「YES」!
新井:30歳の私は「タンブリング」のプロデューサーでしたね。男子新体操がテーマで、初めてのゴールデンタイムのドラマ。上司のチーフプロデューサーに、「何がしたいのかわからない」とか、やることなすこと毎回怒られていました。怒られても一瞬ショボンとした後、5秒で忘れる性格なので、乗り切れていましたが。まだ現場の信頼が薄くて、みんなが指示を聞きに来てくれなかったり「新井さん1人じゃ不安」という空気があった。「いつか1人でできるようになるよ。自分が中心になって仕切れるようになる。自分の信じる道をいけば、認めてもらえる日がくるよ」と当時の自分に言いたいですね。お二人が当時の自分に声をかけるなら?
野木:「あきらめないことが大事!」と言いたい。
塚原:「監督になれるかな?できないかもしれない」と心配していたけれど、あんなにできないって思わなくてよかったのに、と思うから「できるよ」と言いたい。私の時代は女性の監督なんてほぼいなかったし、やりたい気持ちはあるけれど同じくらい“できない可能性”にとらわれていた。40歳まで続けると、できることが見えてきて、できることに自然に流れていきます。できることが好きになっていくから、きっと好きなことができるようになりますよ!

CLASSY.

「アンナチュラル」「MIU404」のキャストも再集結!映画『ラストマイル』の見どころは?
8月23日公開。ある日届いた荷物は爆弾だった…。ポチッと注文した荷物が届くまでの過程で起こった、連続爆破事件が日本中を恐怖に陥れる。「アンナチュラル」の石原さとみ、「MIU404」の綾野剛・星野源らが再集結し、2作の世界とつながりながら展開するシェアード・ユニバース・ムービー。
「主演の満島ひかりさんが最高!赤いコートなど、衣装も素敵なので注目してください」(野木さん)
「主人公のエレナは、みなさんと、ちょうど同じような悩みを抱えているかもしれません。映画に出てくるのは、誰もが絶対に遭遇している仕事。自分にどう関係しているのかを考えながら、楽しく見てほしいです」(塚原さん)

〈衣装クレジット〉
〈野木さん〉シャツワンピース¥22,000(バナナ・リパブリック)シアーカーディガン¥26,400(アンスリード/アンスリード青山店)〈塚原さん〉ジレ¥62,700(エッフェ ビームス/ビームス ハウス 丸の内)Tシャツ¥9,680(スローン/デミルクス ビームス 新宿)ホワイトパンツ¥23,980(NAVE/ネイヴ)その他/ご本人私物〈新井さん〉ホワイトジャケット¥16,500(バナナ・リパブリック)ボウタイブラウス¥37,400(アキコ オガワ/ブランドニュース)ブラックパンツ¥22,990(uncrave WHITE/アンクレイヴ)その他/ご本人私物

撮影/佐藤航嗣(UM) ヘアメーク/コンイルミ、久保フユミ(ともにROI) スタイリング/乾 千恵 取材/加藤みれい 編集/越知恭子 再構成/Bravoworks,Inc.


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